WeihnachtenT ※2001年作成

ドイツではこのキリスト教最大の行事、クリスマスをどのように祝うのか紹介します。

クリスマスにちなんだ暦

グッズ

ごちそう・お菓子

クリスマスカード

 

クリスマスにちなんだ暦

Advent(待降節または降臨節)
 クリスマス前の4週間。家庭ではAdventskranzAdventskalenderを飾り、街中にはクリスマス市がたちます。カードを書いたり、プレゼントを用意したりとクリスマスに向けての準備期間のようなものです。

12月6日 Der Heilige Nikolaus(聖ニコラス)
 聖ニコラスは約1600年前にイタリアにいたとされる司祭で、ドイツの元祖サンタクロースとも言えます。白馬に乗って街中をまわり、貧しい人々に食料を与えたり、病気の人たちを励ましました。その伝説が元になって、この日は子供たちが聖ニコラスからプレゼントをもらえる日になりました。いつも良い子にしている子供にしかプレゼントは配られないので、良い子の証として子供たちは自分の靴をきれいに磨き、扉の前に置いておきます。そうすると聖ニコラスがその中にプレゼントを入れてくれます。

12月24日夜〜26日 Weihnachten(クリスマス)
 ドイツ人にとってクリスマスは、家族で祝う大切な行事です。24日にはツリーを飾り、夜中に教会に行くのが慣わし。25日は家にいて正餐で祝います。この日は独立している子供たちも実家に戻り、家族だけでクリスマスを過ごします。親戚や友人を訪ねるのは26日です。ツリーの飾りは1月6日のDie Heiligen drei Koenige まで続きます。
子供へのクリスマスプレゼントはサンタが持ってくる、という習慣はなく、プレゼントは家族間で交換し合います。

1月6日 Die Heiligen drei Koenige(公現の祝日)
 ベツレヘムの厩で生まれたキリストが初めて公に姿を見せたといわれる日。
3人の王は、将来世の中を救うことになるキリスト誕生のお告げを受け、星の導きに従ってベツレヘムにやって来ました。そこで生まれたばかりのJesusに会い、祝いの品々を献上しました。
現在は、子供たちが王様の格好をして家々を訪問し、玄関の扉に祝福の印を書いてまわります。これは神のご加護をあらわすものなので、1年間消さずにおきます。

 

グッズ

・Adventskranz

もみの小枝を冠型に丸く組み、その上に4本のろうそくをたてたもの。Advent の期間中、日曜日ごとに1本ずつろうそくに火を点け、クリスマス・イブには4本全てのろうそくを灯します。
このもみの冠はすでにろうそくがセットになって花屋などで売っていますが、最近ではもみの小枝にこだわらず、大き目のお皿にろうそくを置いて、周りに花やドライフルーツを飾ったりと、独自にアレンジする人が増えました。
火事にはくれぐれもご注意を!


・Adventskalender

12月1日〜24日までのカレンダー。種類はいろいろありますが、子供用だと、お菓子やおもちゃ、クリスマスの飾りなどが日付の裏に隠されています。良いことをしたご褒美に、その日の日付のところ1ヶ所だけをあけることができるのです。子供達はそうやって、待ち遠しいクリスマスまでの日々を数えながら過ごします。
アドベンツカレンダーは1903年に印刷会社を経営していたゲルハルト・ラングさんによって初めて製作販売されてから、今年でちょうど100年になります。
ゲルハルトさんが子供の頃に12月になるとお母さんが作ってくれたビスケット入りの24個の袋からアドベンツカレンダー製作のヒントを得ました。
最初のアドベンツカレンダーは、片面は1から24の数字の印刷された小さなポケットが付いており、中にはクリスマスのお話や詩が入っていました。裏面にはそのお話に関連した絵が入っていて、その日のお話に合ったポケットに入れていくようになっていたそうです。
今では手芸用品売り場や本屋さんで手作り用キットが販売され、一工夫すると簡単にオリジナルのアドベンツカレンダーを作ることも出来ます。


・Weihnachtsbaum(クリスマスツリー)

日本でも多くの家庭でツリーを飾りますが、この習慣の発祥地はアルザスおよび黒い森地方です。古い書物には、24日のクリスマスイブに教会前にリンゴとホスチアと呼ばれる聖餐式のパン(聖餅)を飾ったもみの木を立て、その回りで集まった人々が踊ったと記されています。この習慣はフランスのアルザス地方から他の地方へと広まっていき、飾り方もどんどん変化していきました。

《Stiftung Warentest より》

ドイツでは毎年11月末から園芸店などで家庭用のクリスマスツリーが販売されます。

早めに形の良いものを購入し、12月24日の午前中に室内に移して飾り付けをし、翌年の1月6日までツリーに電球などを点して楽しみます。買ってきたツリーを出来るだけ新鮮な状態に保つ秘訣は、屋外の乾いた場所(バルコニーなど)で保管することです。その際、切断面が乾燥していたら、もう一度、のこぎりで薄く切断し、水をいれたバケツに幹をいれ立てかけておきます。水の中に少量のグリセリン(Glyzerin)を溶かすとより新鮮に保つことが出来ます。
室内に設置する際には園芸店などで販売されているツリー用のスタンド(Baumständer)を用いると良いでしょう。スタンドの中に水差しの付いたものを選ぶようにします。

クリスマスツリーはとても乾燥している上に、元々とても燃えやすい成分を含んでいるので、室内に置く際は、暖炉のそばに置かない、ろうそくの火の位置に気をつける、など火事にならないよう充分な注意が必要です。水が入ったバケツを常にそばに置いておくよう心掛けましょう。


 

ごちそう・お菓子

典型的なクリスマス料理は、にしんの酢漬けのサラダと、りんごとプラムの詰め物をしたがちょうのローストに赤キャベツ、じゃがいもで作っただんごをつけ合わせにしたものなどです。
クリスマス用のお菓子は日持ちのするシュトーレン、レープクーヘン、クッキーなどが主流です。
子供たちは母親のお菓子作りを手伝って、作り方を覚え、“我が家のレシピ”は代々受け継がれていきます。お菓子についての詳細は特集記事「ドイツのお菓子」をご参照ください。

 

クリスマスカード

ドイツでは誕生日を事前にお祝いする習慣はありませんが、クリスマスカードは早く着いても問題はありませんので1週間ぐらい前に着くように出すとよいでしょう。
ここではクリスマスカードによく使われる文章を紹介します。

〈Duで呼んでいる相手〉
・Frohe Weihnachten und alles Gute zum neuen Jahr !
メリークリスマス、よいお年を!
・Dir 〔und Deiner Familie〕wuensche ich alles Gute, viel Glueck und Gesundheit im neuen Jahr !
健康で幸福な新年を!

〈Sieで呼んでいる相手〉
・Ich wuensche Ihnen frohe Weihnachten und ein glueckliches neues Jahr !
楽しいクリスマスと幸せな新年をお祈りします。
・Zum neuen Jahr wuensche ich Ihnen 〔und Ihrer Familie〕alles Gute.
新年にあたり〔ご家族の皆様の〕ご健康をお祈りします。