《目次》

2017年カンヌ映画祭(2017年6月8日)

今週のおすすめ映画 (2017年6月22日)

今週のおすめ映画(2017年6月29日) 

ーティスト達とデュッセルドルフのいつもは観光スポットにはならない場所を一緒に発見しませんか (2017年6月29日)

ドイツ映画の歴史 (2017年7月6日) 

映像の展示会 "GENERATION LOSS" @オーバーカッセル (2017年7月13日)

ニュージャーマンシネマ以降のおすすめ映画 (2017年7月27日)

今週のおすすめ映画 (2017年8月3日) 

Documenta14 ドクメンタ14 6月10日―9月14日 (2017年8月10日)

ミュンスター彫刻プロジェクト (2017年8月17日)

ティーショップANMOオープン!(2017年9月21日

今週のおすすめ映画(2017年9月21日
Nippon Performance Night Vol.5 ニッポンパフォーマンスナイト(2017年10月5日) 

Kinderfilmfest (2017年10月19日)

映画館Bambi(2017年11月2日)

写真センターがデュッセルドルフに?

 

ドイツ人女優が主演女優賞を受賞 (2017年6月8日)

第70回カンヌ映画祭においてダイアン クルーガーさん(Diane Kruger )がファティ アキン監督(Fatih Akin)の「Aus dem nichts 」(In the Fade)に出演し、女優賞を受賞しました。彼女はハリウッドやヨーロッパの数々の映画に出演し活躍していますが、本作では母国語であるドイツ語映画に初出演した上での受賞だったので喜びも格別だったようです。本作ではテロ爆弾により息子を亡くしながらもそれに立ち向かう強いトルコ人女性を演じています。

受賞のスピーチは人々の心に響くのものでした。「この作品に関する全ての人々、そして私の兄のような存在であるファティ アキン監督。私を信じてくれてありがとう。監督はこの作品を与えてくれ私に力をくれました。この賞をテロの犠牲になった人々のことを考えずには受け取れません。全てを失った後でも行き続け何かを作り続けることの大切さを感じています。本当にありうがとうございました。」

ファティ アキン監督は36歳で世界三大映画祭の全てで主要賞を受賞しています。ベルリン映画祭にて自らの経験を基に描いた「愛より強く」(Gegen die Wand)(2004)で金熊賞、カンヌ映画祭にて「そして、私達は愛に帰る」(Auf der anderen Seite)(2007)で脚本賞、ヴェネチア映画祭にて「ソウルキッチン」(Soul Kitchen)(2007)で審査特別賞を獲得した経験を持つドイツの代表的な監督です。

今週のおすすめ映画(2017年6月22日)

Die Verführten(監督Sofia Coppla USA 2017)

ソフィア コッポラがカンヌ映画祭で女性としては史上2度目の監督賞を受賞した映画。1971年にクリント イーストウッドが主演した南北戦争が舞台の「白い肌の異常な夜」のリメイク版。今作ではこれまでの作品で描かれてきたかわいい女性から一変して女性のダークな部分を描いている。6/29からCinema Düsseldorf にて公開

Der wunderbare Garten der Bella Brawn (UK,USA 2017 監督Simon Abound )

引っ込み思案で植物が苦手のベラが偏屈な庭仕事のエキスパートだったアルフィーと庭を美しく作り上げていくお話。美しい植物の映像にうっとりしたい方におすすめ。6/23からAtelier kino im Savoy-Theaterにて公開

Sommerfeast (Deutschland 2017 監督 Sönke Wortmann)

デュッセルドルフの近郊都市ボーフムが舞台のコメディ映画。この地方の景色を楽しみたい方におすすめ。6/29からAtelier Kino Savoy-Theate
 

今週のおすすめ映画(2017年6月29日)

Die Verführten (監督Sofia Coppla USA 2017)
ソフィア コッポラがカンヌ映画祭で女性としては史上2度目の監督賞を受賞した映画。1971年にクリント イーストウッドが主演した南北戦争が舞台の「白い肌の異常な夜」のリメイク版。今作ではこれまでの作品で描かれてきたかわいい女性から一変して女性のダークな部分を描いている。6/29からCinemaにて公開

Song to Song(監督Terrence Malick USA 2017)
音楽業界を生き抜く二組のカップルの姿を描いている。
Metropolにて上映中

Hokusai: Beyond the great wave (From the British Museum)
大英博物館で行われた北斎展で紹介された彼の技術を映したドキュメンタリー映画。日本とイギリスで撮影されている。
7/1 7/2にAtelierにて公開

Beuys (Andres Veiel Deutschland 2017)
ヨーゼフボイスの軌跡を追ったドキュメンタリー映画
Souterrainにて公開
 

ーティスト達とデュッセルドルフのいつもは観光スポットにはならない場所を一緒に発見しませんか (2017年6月29日)
Von fremden Ländern in eigenen Städten 23/6-6/8 2017
デュッセルドルフ中央駅など普段は注目されないエリアを見直していこうと催されているイベント。いつもは行かないような場所にドイツ人とピクニックやサイクリングをしてみるのも新しい発見と出会いがあるかもしれません。

プログラムの詳細は以下のホームぺージををご覧ください。

http://vonfremdenlaendern.de/

 

ドイツ映画の歴史 (2017年7月6日)

Belgische UniversitätWuppertalの教授であるPeterさんにドイツ映画の特徴と歴史についてお話を伺いました。

ドイツ映画はの特徴は多くは社会的、政治的、男女の問題など様々なテーマですが、真面目にその問題を扱ったものが多い。

昔は娯楽映画も多く製作されていた。そのような映画を製作したのはUFAウーファという映画会社で1917年から第二次世界大戦中にかけて多くの作品を制作している。ウーファは1917年に第一次世界大戦のためのプロパガンダ映画や公共映画を作成する為にベルリンに設立された。
1921年に民営化され毎年600本もの作品を制作するドイツの代表的な映画会社になる。当時の代表的な監督は「メトロポリス」のフリッツラング監督などがいる。様々なジャンルの映画が製作されたが、なかでも世界的に評価されたのはオペレッタと呼ばれる音楽映画である。
1930年代に入るとUFAの持ち主であったアルフレートフーゲンベルクがヒトラー内閣の経済相、農相になったことによりナチスのプロパガンダ映画を制作するようになる。1945年にプロパガンダ映画の再作は禁止される。
戦後東ドイツにも戦後映画機関ができる。DEFA デーファ(Deutsche Film Aktiongesellschaft)
1945年から1990年の東ドイツ終焉まで続いた東ドイツ映画製作機関。当初はソヴィエトに統制されていたが、1949年の東ドイツ成立を経て、1953年に国営企業となった。1990年以後、撮影所は民間企業の所有となり、FEFAの映画資産はDEFA財団が管理している。株式会社であったが大半の株はドイツ社会主義統一党(SED)が持っており社会主義を称揚し非ナチ化を推進する目的があり、内容は制限されていた。けれども様々なジャンルの映画が製作されるようになってくる。おすすめの映画としてはKonrad Wolf監督の「Der Geteilt Himmel」がある。

1945以降からヨーロッパに新しい映画の流れが始まる。まずは1945年から1965年にイタリアでネオリアリズモ、1960年から1980年代にフランスでヌーベルバーグ、1970年から1990年代にドイツでニュージャーマンシネマ、1985年から2000年代にイギリスでNew British Cinema。社会に対して新しい角度から問題を提起しようと試みる映画である。
ドイツのニュージャーマンシネマを代表する監督としてファスビンダーFassbinder、Schlöndorf, MargrettvonTrotta, Alexander Kluge,Wim Wenders, Werner Herzognなどがいる。

最近の映画でおすすめのものはFatih Akin監督の「愛より強く」、ドキュメンタリ-映画であれば「Beuys」などがある。

 

映像の展示会 "GENERATION LOSS" @オーバーカッセル (2017年7月13日)

オーバーカッセルで2017年6月10日から2018年6月10日までの間週末にアーティスティックなビデオの展示会が開催されています。広い展示室の中に大きな音響効果のある多数の巨大なスクーリーンに囲まれるのは不思議な世界でした。訪れる人が少ないのでゆっくりと見られます。地下には映画館のようなつくりになっていて過去10年間の様々な映画の予告が流されています。

以下はこの展示会についての説明の訳です。

Julia Stoschek Collectionが10周年を記念してイギリス人アーティストEd Atkins "Generation Loss"を展示する。映像の分野は現在大変ポピュラーで手軽で多様なものになった。"Generation Loss"とはエレクトリックデータの加工により映像の質が下がっていることを意味する。この展示会のコンセプトは互いの関係性。展示されているそれぞれの作品がどのように他の作品と関係しているのか。昔の世代がどのように現代のアーティストに影響をあたえているのか。メインストリームがどのようにアーティスティックな映像に影響をあたえているのか。

GENERATION LOSS 10YEARS OF THE JULIA STOSCHEK COLLEKTION 10.JUNI.2017-10.JUNI.2018

開催期間 2017年6月10日から2018年6月10日 土、日曜日11時から18時

 詳細はホームページをご覧ください

http://www.julia-stoschek-collection.net/

 

ニュージャーマンシネマ以降のおすすめ映画(2017年7月27日)

Rainer Werner Fassbinder
Die Ehe der Maria braun(1979)
「マリアブラウンの結婚」
第二次世界大戦後で夫を亡くした未亡人マリアの生きざまを描く。
Lola(1981)
日本と同様敗戦後に軌跡の復興をしたドイツの急激に変わる経済環境の中で人間性やモラルが無視され思惑と欲望が絡み合う主人公ローラの周りの人間模様を描く。主演のBarbara Sukovaの演技にも注目。

Volker Schlöndorf
Die Bleichtrommel(1979)
「ブリキの太鼓」
ハイリンヒベルの小説を映画化。原作をうまく映画化している映画のようです。
“Die Verlorene Ehre der Katharina Blum(1975)
「カタリーナブルームの失われた名誉」
ハイリンヒベルの小説を映画化。当時の過剰な報道のありかたがテーマ。

Wim Wenders
Paris Texas(1984)
妻に再会する為に息子と車で向かう行程を描いたロードムービー。

Werner Herzog
Fizcarraldo(1982)
ジャングルにオペラハウスを建てるという夢を持つフィッツカラルドが奇跡を起こす壮大な物語。主演のKlaus Kinskiの主演に注目。

Hermut Dietl
Schtonk(1992)
ヒトラーの日記をめぐるコメディー映画。

Tom Tykwer トム ティクヴァ
Lola rennt”(1998)
ラン・ローラ・ラン
ローラが10万マルクを手に入れて街を駆け回る姿を3パターンで描く。

Leaner Haussmann
Sonnenalle(1999)
ベルリンの壁に沿った東ベルリンの大通りを舞台にした青春コメディー。
Herr Lehmann(2003)

Wolfgang Becker
Good Bye, Lenin!(2003)
東西統一後も病気で寝たきりの母の為に東ドイツの社会体制が何も変わってないように奔走するコメディー映画。

Dany Levy
Alles auf Zucker(2004)
コメディー映画。

Frorian Henkel von Donnermark
Das Leben der anderen(2006)
「善き人のためのソナタ」
東ベルリンで国家保安省の局員ヴィスラー大尉は反体制の疑いのある劇作家と同棲相手の女優の監視を命じられるが次第に彼らに共鳴していく。

Fatith Akin
Gegen die Wande(2004)
「愛より強く」
トルコ系ドイツ人の男女のストーリー。トルコ系ドイツ人がドイツでの生きづらさがあるのかということを感じさせる映画。
Auf der anderen Seite(2007)
「そして、私達は愛に帰る」
「愛, 死、悪」に関する三部作の「愛より強く」に続く二作目の作品。

Gregor Schnitzler
Die Wolke(2006)

Dennis Gansel
Die Welle(2008)

Bora Dagjetin
Fack ju Göhte(2013)

Maren Ade
Toni Erdmann(2016)
2008年にカンヌ映画祭でグランプリを受賞したコメディー映画。
 

今週のおすすめ映画 (2017年8月3日)

Valerian-Die Stadt der Tausend Planeten(監督:Luc Besson2017 USA・フランス)
フランスの巨匠リュックベッソンが手掛けたSF映画。原作は1967年から2010年まで続いたフランスのコミック「ヴァレリアンアンドローリーヌ」。スターウオーズの製作の際にも影響を与えたと言われている。壮大な映像は是非映画館のスクリーンで見る価値あり。
Cineman(OMU)Cinestar, DerFilmpalast, UCI Kinowelt, UFA-Palastにて上映中

Final Portrait (監督Stanly Tucci 2017 イギリス・フランス)
彫刻家アルベルトジャコメッッティの晩年を描いた伝記映画。肖像画モデルをし始めたアメリカ人ジェームスロードが苦悩するジャコメッティと共に時間を過ごす日々を描いている。
8/3よりBambiにて上映

DALIDA
フランスの国民的スターのダリダの伝記映画。8/10よりMetropolで上映
 

Documenta14 ドクメンタ14 6月10日―9月14日(2017年8月10日)

世界最大国際芸術祭の一つであるDocumenta14がカッセルで開催されている。14回目の今回はアテネとの二都市開催となっている。カッセルの会場は35か所にも及ぶがメインの会場はフリデリチヌアム美術館、ドクメンタハレ、ノイエガレリー、郵便局を改装したノイエノイエガレリーとなっている。

フリードリヒス広場にはブエノスアイレス出身のマルタミヌヒンは1983年のアルゼンチン軍事政権崩壊後に世界の発禁指定を受けたことのある書物で実物大のアテネのパルテノン神殿 を模倣して「The Parthenon of Books」を構築している。

ドクメンタハレは世界の民族的な展示物が多く目でも楽しめる。入口を入るとBeau Dickによる様々なマスクが展示されていたり、Britta Marakatt-Labbaによる「Historja」はラップランドの先住民であるサーミ人の生活を細かく可愛らしい刺繍で表している大作も展示されている。Aboubakar Fofanaによる「Fundi」さまざまなテキスタイルを藍で染めたものを天井からディスプレイしている。

カールスアウエ公園はスペイン植民地時代の南米で使われた造幣機を再現した「Mill of Blood」が展示されている。美しいオランジェリー宮殿の前には広大な公園が広がっていて天気が良い日は散策も気持ちがよい。

ノイエガレリーまではカールスアウエ公園を左手に見ながらSchöne Aussicht通りを歩いて行くと見晴らしがいい。
ノイエガレリーでは多くの作品が展示されているので時間かけてゆっくりみたい。Maria Eichhornによるナチスが非合法で奪った作品を調査した「Rose Volland Institute」など政治的なテーマなものも多く集められている。

移民地区にあるノイエノイエガレリーでは、「24624759624891410256...And then were none」, 「the Reading Room」などが展示されていて若手のアーティスト達による強いメッセージがある作品が多い。


ミュンスター彫刻プロジェクト (2017年8月17日)

ミュンスターでは10年に一回の「Skulptur Projekte Münster」が6月10日から10月1日の間開催されている。世界のアーティスト35名が参加しデジタル化した社会の中での身体性が今回のテーマとなっている。

40年前にジョージ リッキーの作品をめぐりミュンスター購入と設置場所において、市と市民の間で対立が起こった。それ以降、市は観客に現代アートの理解と造詣深めてもらうようこのプロジェクトを開始する。1977年以降10年おきに開催し、それ以来「公共と市民の関係性」が軸のテーマとなっている。街の歴史、文化を知ったうえでアーティスト達は作品を作り上げる。美術館だけでなく参加費は無料で公共のいろいろな場所で作品に触れることができる。特に今回は身体性がテーマなので実際に体を使う参加型のものが多い。作品を単に観るのではなく、部屋に入ったり、水にはいったり、感性にうったえかける映像や音響であったり、共生について考えさせられる機会を与えられたり、様々な形でそれぞれが体験できる。

日本人アーティストが2名参加している。パフォーマンスアーティスト荒川医の作品は多彩な人達との共同作業により生まれる。観客をパフォーマンスに巻き込むことで観客が受動的だったのが能動的に転換したり、観客とパフォーマーとの境界がなくなる。即興でできる観客との共同作業が私という主体から作品を開放し、一体感を持たせることを意図しているようで、西洋の人達にとっては更に斬新な感覚なのかもしれない。今回はアーゼー湖のある自然の中で美しい映像と音楽のインスタレーションを設置。
田中功起は映像インスタレーション、パフォーマンスなどを通して既成の枠組みから出て別の視点からの可能性を模索し続けている。今回は共生の可能性をテーマにドイツの大きな関心である難民問題について参加者が話し合う様子を映像で残している。

他にもGregor Schnneiderの作品では彼の作った静かないくつかの部屋を訪れることができる。
Mika Rottenbergは中国人雑貨屋さんの中で色彩豊かな映像を上映し、感性に訴えるとともに労働、消費についてなどにも考えさせられる。
Hafenに設置されたErkmenの作品では水の中にある橋を渡って向こう岸に渡れる。

ミュンスターは活気のある学生街で、自転車の街でもある。駅前にはレンタサイクルショップと彫刻プロジェクトのブースがあるので地図を購入し、作品は街に点在しているので自転車でまわるのがおすすめ。
 

ティーショップANMOオープン!(2017年9月21日
 

ドイツ人アーティスト、Annaさんと日本人アーティスト、モトコさんユニットによるギャラリースペース「を併設したティーショップがオープンします。お茶が大好きなお二人によって厳選されたこだわりのお茶が販売されるそうです。お茶の試飲もできるそうです。

ANMO ART
Bendemannstr. 18 
Eingang Charlottenstr.
40210 Düsseldorf
営業時間 水―金 12―18時
       土 12−16時
9月15日から11月8日はINTER VIEWの展示があります。9月14日19時から21時はオープニングパーティーがあります。

展示「INTER VIEW」

Justin Almquist 新作

Claes Oldenburg N.Y.C. Pretzel

Andy Wahhol サイン付き雑誌

オープニング:9月14日19:00〜21:00

期間:2017年9月15日〜11月8日

場所:ANMO Art (Bendemannstr.18, 40210 Düsseldorf)

今回の展示会「INTER VIEW」ではJustin Almquist氏による新作6点を中心に、Claes Oldenburg氏のマルティプル1点とAndy Wahhol氏のサイン付きの雑誌「Interview」によって構成されている。Almquist氏は1976年生まれで、米国とドイツで勉強した後に最近アメリカに帰国し、現在はLAで活躍している。今回の6点はアメリカ帰国後に製作されたもの。この展示会「INTER VIEW」で披露されている作品はどれもアメリカン・アートに対する高尚な姿勢を共有しており、Almquist氏の言葉を引用すると:

「これらの作品の全てには ”歩行者的な、土地特有の質”があり、知的なサブカルまたはポップカルチャーの影響を受けた現代のフォークアート(民芸)である。」

 

 

今週のおすすめ映画(2017年9月21日

Mother (USA 2017 監督Darren Aronofsky)
監督は「ブラックスワン」を手掛けたダーレンアロノフスキー。基本的にサイコサスペンスを撮る監督の今作は彼の良さが味わえる映画。招かれざる客によりカップルの関係性が崩壊していくというストーリー。

On the Milky Road (USAイギリス2016 監督Emir Kusturica)
世界三大映画祭を制した「アンダーグラウンド」「黒猫白猫」のエミールクストリッツァ監督の9年ぶりの新作。ヒロインはモニカ・ベルッチが演じる。日常的に戦争が続く中でのミルク運びの男と美しい花嫁の温かいユーモアの詰まったラブロマンス。

Logan Lucky(USA 2017 Steven 監督Soderbergh)
「オーシャンズ11」を手掛けたスティーブンソダーバーグ監督のおかしな一団を描いたコメディ 映画。

Radience(日本2017 監督河P直美)
カンヌ映画祭にも出品された主演永瀬正敏が演じる視力を失われつつあるカメラマンと美佐子のお話。目の見えない人にどのように映画を言葉で伝えるかを模索することをきっかけに、美佐子は自分の感覚を掘り下げていく。繊細な日本的な感覚はどこまで外国人に理解してもらえるのだろうと興味がわく。

Mr.Long(ドイツ2017 監督SABU)
日本の監督、俳優であるSABUのベルリン映画祭に出品された映画。殺し屋Mr.long
をめぐる人間模様を描いたユーモアあるラブストーリーもある人情ドラマ。日本の景色、日本人の助け合い、など分かりやすく描かれていてバランスの良い映画。外国人にも受けると思われる映画。

Nippon Performance Night Vol.5 ニッポンパフォーマンスナイト(2017年10月5日)

今回5回目を迎える日本人とドイツ人両方に向けたアートイベント。今年はドイツ人と日本人が混ざり合うパフォーマンスやコンサートに並び日本からは飴屋法氏、筒井樹潤両氏 の舞台作品もかいさいされます。

10月5日20時  Empty Ballon Society デュッセルドルフ暮らすMIUは現実と仮想の隙間にアプローチを繰り返す作家。今回の作品では日独言語観の通訳行為を通じてこの架空の集団の日常における奇妙なコミュニケーションのやりとりが描かれる。

10月6日21時  Next Family     大阪発のDouble goodは詩人 辺口芳典と美術家水内義人によるプロジェクト。気楽に会場に立ち寄るのがおすすめ。

10月5日7日20時  今日の判定 2020年に東京オリンピックが開催される。本作品では架空のスポーツを真剣に取り組む人々がユーモラスに描かれる。

10月6日7日 教室 飴屋法水による身体を扱ったラディカルでコンセプチュアルな美術作品、サイバーパンクな舞台が見られる。

10月7日16時、19時 日本、ドイツ語圏のパフォーマンスアーツの現在について 双方の文化圏における情報交換、相互理解の可能性を探る。

Kinderfilmfest (2017年10月19日)

11月16日から11月22日まで子供の為の映画フェスティバルが開催されます。プログラムは下記のホームページをご覧ください。

www.kinderkinofest.de

                                                                                             

映画館Bambi(2017年11月2日)

10月13日のライニッシュポストでデュッセルドルフにある5つの映画館(Filmkunstkino)Bambi, Metropol, Cinema, Soutettain) が紹介されました。
Bambiの責任者であるStephan Machac氏にお話しを伺いました。 以前はミニシアターが至るところにあったそうですが今はほとんどが閉館してしまったそうです。映画館UFA,UCIなどは配給会社により定められた映画のみを上映することしかできないけれど、バンビなどの5つの映画館は独自のプログラムで上映しています。文化的な映画、監督の主張がある映画、OMC映画を上映しています。 特にバンビは日本人街にあることもあり、日本映画を日本語で定期的に上映しているそうです。日本映画祭を定期的に開催しているBlackBoxとは違い最新の映画を上映しています。BlackBoxの日本映画祭は日本領事館の後援もあり、日本人が多く足を運んでいます。それに対してバンビへの日本人の来客が少ないそうです。BlackBoxの日本映画祭では定番の日本映画を上映していますがバンビでは最新作をみることができます。Machac氏はより多くの日本人に日本映画をバンビで楽しんでもらえたらと思っています。デュッセルドルフで日本映画を楽しんでみませんか。

写真センターがデュッセルドルフに?

デュッセルドルフ、エーレンドルフにフォトセンターを設置しようという案がある。L字型の白い壁に大きな黒っぽいガラス張りの建物で白黒写真を思わせる構想だ。金銭的な面や場所が決まっていなく、現段階では一つの計画でしかない。(2017年11月30日付 ライニッシュポスト)

デュッセルドルフから世界的に活躍している写真家が多く輩出されている。Bernd,Hilla Becher夫妻がカイゼスベルトに1970年に写真学校を設立した。ここで学んだ生徒にAndreas Gursky, Thomas Struth, Candida Höfer, Thomas Ruff, Axel Hütte 等世界的に活躍している写真家がいる。それぞれの写真家の表現方法、テーマは違っていても徹底的に客観的で構造を重視した方法はベッヒャー夫妻から受け継いだものだといえるだろう。

現在彼らの教え子である1人のAxel Hütteの写真展がMuseum Kust Palastにてみられる。世界を旅して撮った風景写真、日本の写真もある。構図に対象風景と距離があるのは、べっヒャー夫妻の影響を伺えさせる。写真の色彩も美しい。彼が持つ世界観から写真を見ると大都市も静けさにつつまれているようにみえる。

Axel Hütte  Night and Day  場所 Museum Kunst Palast 9月23日から1月14日まで